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C3販売分組立補足コーナー

『1/100 ザブングル用パーツ』  C3販売分 改造補足


『腹まわり』



さあて! いよいよ上半身スキッパーに取り掛かります。
が、その前に少しだけ例のワンオフモデル版について書いておきたいことがあるので、
駄文に少々お付き合い下さいませ。




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 私が最初に『1/100ザブングル』のプラモを買ったのは、うろ覚えですが当時の中学生か高一時分くらいだったと思います。手にした時はプロポーションは悪いけど、透明パーツやポリキャップもあって豪華で、写真を見てもなんとなく上品に感じていました。おそらく透明パーツやポリキャップ付きのロボットプラモに触れたのは初めてだった様に思います。当時1000円でしたかねぇ?

 そして組んでいったところ、肩の関節構造や腹底の四角穴や足首の伸縮機構を見るに、「これ変形するんちゃうん?!」と思ったのが始まりでした。

 しかも当時の高荷さんのイラスト(ウォーカーギャリアが上で飛んでてザブングルが下で走ってるヤツだったかな?)にしびれ、「よし!完全変形させてしかも高荷風にするぞ!」と言う無茶苦茶な事を思いついてしまいました。流石子供。

 さてここで私の恥ずかしい写真を見て頂きましょう。。。








 ↑当時の残骸です。流石に今以上に酷いですね。まぁ確かに高荷風っぽい気もするけど。。。

 当時は実はニッパーも持ってなくって、ハサミと爪切りとカッター・ヤスリ・ハンドドリルでの工作でした。胸内部とかのポリキャップ受け部とかもバキバキに大変な事になってたんですが。。。
しかもポリキャップがどんな特性の物かも知りませんでしたから、加工してプラパーツにプラ用接着材で着けようとする始末。

 そして挫折。

 しかしこの時点で「手首が半分引っ込んでスキッパー時の先端に見える様にしよう!」とかは考えていました。丸指ですけど。

 なんかジロンの代わりにエルチっぽいのも乗せてるし。。。ハズカシ。天井も作って電飾もしようとしてたみたいですね。日差し避けも作ってるし。指は銅線で可動?式だし。あ、よく見ると口の板もプラ版にしてるっぽい。あ!しかも口の形も変えとるやないか!いや書きながら気づいてビックリ!口の形、今回のに似てるやん!

 で。。。月日は流れましたが、ず〜っとどこかに「ザブングル仕上げたいなぁ」って気持ちが残ってたんでしょうね。
 そしてCG技術と3D出力技術をどーゆー訳か身に着けまして(まぁ色々ありましたわ。)、たまたま「ザブングル会しようぜ!」ってことになって〜今回のC3販売に至る感じです。流石に高荷風はやめました。

 で、ですね。。。実は例のワンオフモデル版ザブングルは〜この残骸を再利用したモンだったんです。よくもまあずっと置いてたもんですわ。

 なんで今こんな話をしたかと言うと腹部・胸部の改造に於いて若干当時の事を引きずってる部分があるからです。後半で説明いたします。

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さあて!それでは腹の改造始めましょうか。
ここも難しくは無いと思います。+αの改造を行わなければ割りとすぐ出来るでしょう。
+αの改造は最後に紹介しますので、最後まで目を通して、どうするか考えてから作業開始してくださいね。


まずは腹の底のツメ部分をカットします。


次に中のポリキャップ受け部をなるべく全て切り取ります。


レジンパーツ17を接着して下さい。後に付ける胸パーツのポリ受け部との可動範囲が狭い場合は17の縦寸を削って拡げて下さい。正しあまり削ってもそのままではそんなに胸の前後傾き角度範囲は拡がりません。17の代わりにプラ板加工でもかまいません。

プラモ腹部前後パーツは内部加工が終わったら適当なタイミングで接着して下さいね。


プラモ(91)の真ん中より後ろ寄りに、直径6mmくらいの大穴を開けて下さい。
スキッパー変形時この穴に首関節軸が入りこみます。
ポリキャップ(B)は前後のみ使用します。

以降で3点追加説明しますが、横のプラ軸は少し削る必要がありそうです。
それとポリキャップ(B)の上のデッパリだけカットします。
カットしたポリキャップの上面及びレジンパーツ101の上面にツライチになるように(91)も上面を0.5mmほどカットします。

101の穴を3〜3.2mmドリルで掘り足して(91)の横軸がキッチリ奥まで差し込める様にします。上で述べた様に、3.2mm穴でもキツイので(91)の横軸をアートナイフで軽く削って下さい。(3.5mm穴でも良いのですが、101の壁厚が薄くなるのが心配で、3.2mmに留めました。)


(91)の左右に101を差し込みます。横軸はこのままハメ殺しになるので、薄いビニールを挟んでも良いかもですね。挟まなくてもかなりキツメですけど、ギチギチしますね。


組んだ間接ユニットを腹部パーツに接着します。ほぼ合わせ目を中心にした位置です。
接着前に念のため胸パーツを仮組みして胸と腹の傾き加減などバランスを上下から見て確認して下さい。(91)の前後に注意してください。


先述の通り、ポリキャップ(B)の上のツメをカットして下さい。
(91)もポリキャップ上部及び101上部にツライチになる様に0.5mmほどカットします。
説明が前後しましたが、関節ユニット接着前に加工しておいた方が楽でしょう。



81・91を接着します。
81は前後の方向がありますので注意!横の車輪(A)ユニット接続用穴が前寄りになるのが正解です。
91は大小2種あります。今回は大を使用しました。バーニアの溝ディティールの角度など左右対象に揃える様注意して下さい。

で、上半身は下半身にかぶせるだけの合体です。しかもちょっとブカイので四角穴のどこかプラ材を貼って調整するか、ネオジム磁石仕込むなど検討しても良いかもです。最近は大きいホームセンターとかで超小さいネオジム置いてるとこもありますからねぇ。便利になったもんです。
まぁ、立たせとくだけならそのままかぶせとくだけでも大丈夫そうですけど。


67{66}及び68の軸穴を1mmドリルで貫通させます。あまりグリグリ回すと穴が大きくなってユルくなるので注意。


67{66}及び68を組んで、1mmプラ棒を差し込みます。
今回は私はエバーグリーンの211番を使用しました。
敢えて軸頭を出し、接着もしてません。なので軸を外して分解・メンテも可能。

このパーツはワンオフ版では市販の『Yヒンジ』だったかを使用してたんですが、どうもグラグラで。。。しかもお店とかで見かけなくなってたので供給が難しいかなと思ってキャストパーツ&プラ棒仕様にしました。結果カッチリしてて悪くないカンジです。


車輪(A)の軸をカットします。左がカット後です。カットすると穴が見えるので後で埋めて下さい。


上で空いた穴の中心から真上に7.5〜8mm移動したところに2mm穴を開けます。


車輪(A)に68を接着します。
67{66}には前後方向があります。軸棒が前寄りになるのが正解です。
左はスキッパー飛行形態時、右はスキッパー走行形態及びWM時の変形状態です。


写真が前後しますが車輪(A)に65を接着します。



81の横の穴を2mmドリルで真っ直ぐ掘り足します。ここも緩くならない様サクッと掘りましょう。


車輪(A)ユニットを差し込みます。接着はしません。写真はWM時の状態。


作りかけの胸パーツはまだ気にしないで下さい。スキッパー走行形態。


スキッパー飛行形態です。




・・・てっとり早く作るには以上〜かな?


では+αを説明します。
まずはここまで組んだ腹部とワンオフモデルを比べて見てみましょう。

胸ブロックはどちらも横幅詰めはやってません。(ワキ?のアウトラインはカットして変えてます。)
しかし腹部は〜ワンオフモデルは左右詰めを行ってます。
計測すると今回のキットそのままが横幅約39mm。ワンオフが約36mmです。片側1.5mm幅詰めしてるわけですね。微妙な改造だなぁ。

では次に今まで組んだ部分と作りかけの胸・ワンオフの頭&腕を使って全体のバランスを見てみましょう。(頭と腕はワンオフとC3版と大差はありません。拳はもう少し大きくなります。)
斜め前から見る分にはそんなにおかしくないんですが〜。


真正面からみると腹の横幅が広く見えるかなぁと。


そもそもズンドウ気味に見える腹のデザインなんですよね。
で、とにかくてっとり早く簡単に組みたい方は、赤丸部分の色味を変えてやるという手はどうでしょうか?
ここを紺や黒・灰色・銀色などに変えてやると色味に変化が出てクビレ感が出そうな気がします。


そんなもん納得いくかい!、やはり腹は幅詰めしたい!と言う方は↓の写真を参考に幅詰めして下さい。
赤線部分辺りをお好みで片側1〜1.5mmくらいずつ削れば良いかと思います。
幅詰めと言っても腹部はそんなに難しいことは無いはずです。
正し!幅詰めした場合は、81と101もどこかでカット幅詰め等してやる必要が出てくるかと思います。101は(91)との接続部分をカットしてやれば良いだけですから簡単です。
81はどこでカットするか、もしくはしないかは〜お任せ致します。
腹部横幅詰めによるメリットとして胸ブロックとの隙間が拡がりますので胸部左右傾けの可動範囲が拡がります。




そして・・・実は腹部&胸部に関してはワンオフモデルは前後幅も詰めているんです。
これはなんでかと言うと〜当時中学生だったかの私の「ザブングルはスポーツカーに変形するんだからボディは薄っぺらい方がカッコイイ!」という勝手な独り善がりのためです。その頃可変バルキリーとかにも影響受けてましたし。当時すでにその改造に手を着けていたのでワンオフ版はそのまま胴体が薄くなっています。
C3版では胴体を薄くする事は考慮していません。これをやると内部構造とか色々見直さないといけないのでお勧めしません。
腹部に関しては薄くすると、やはり胸ブロックとの隙間が拡がるので胸部前後傾け可動範囲が拡がるメリットがあるはずですが、これもやはり内部変形機構86・87・102・103辺りとプラモパーツ腹部内側も、削ったり改造してやらないといけないし、幅詰めする時にうっかり81の車輪(A)ユニット取り付け軸穴を、スキッパー時での上方向にずらしてしまったりすると、スキッパー走行形態時に胸の赤いワッカ部が接地してしまう恐れが出てくるのであまりお勧めしません。幅詰め出来ても1〜2mmくらいでしょうか。

ちなみにワンオフモデルではスジ彫りを少し追加してカラーリングを前面を青、後面をメカ色と変えてます。
これは変形バンクシーンでそんな風に描かれていたのでそうしてみました。
賛同の方はどうぞ。



追記16/10/16:
手っ取り早く腹を少しクビれて見せる方法を思いつきました。
↓は写真加工したモノで、腹の横に切り込みを入れてみただけなんですが、どうでしょうか?
見慣れてきたせいもあるかもですが、少しマシに見えてきませんか?


実際に削ってみました。
要はこのサイドラインがキットでは真っ直ぐなのでよけいズンドウに見えるんだと思います。
若干の造形作業ですが、そんなに難しくはないし、効果もあると思います。
真っ直ぐつながってるより、ディティールも増えてより今風になって良いかも。


削る部分は念のためパテやプラ材、瞬着等で裏打ちしといた方が良いでしょう。
このパーツも昔の金型技術の加減か角の高さや角度が前後左右で若干ずれていたりする様なので、形を整えつつ、左右対称になる様少しずつ削って調整してみて下さい。
削り加減や形状によってニュアンスもまた変わってくると思うので、お好みでどうぞ。



腹部は大体こんなところかな?
言い忘れないかな?


さて次は続けて胴体 『胸』です。


腹部、以上!


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